この前、家で昼ごはんを食べる時に、嫁が「こういうのがあるけど」と言って上の画像のインスタント麺を差し出してきました。

これを見た瞬間「う〜ん・・・」と唸ったまま、なんとも言えませんでした。
なんとなく食べたいという気持ちが起きなかったんです。
その時は別のものを食べたんですが、少し時間が経ってその時自分が食べなかった理由をいろいろ考えました。

なんで食べなかったのか?

パッと見の印象ですが「美味しそうに見えない」ということはありました。
パッケージの色合いというか写真というか・・・。

写真を見た時は「タイ料理かな?」と思ったんですが、それとも違う。
タイ料理で食べれる物はあるけど、苦手な物もある。苦手な味だったらどうしよう(不安)・・・。
「美味しそうに見えない」というか、「美味しそうかどうかの判断ができない」状態に近いですね。

また、商品名の「海老のアヒージョ風まぜそば」というのも、自分には美味しいイメージが湧きませんでした。具体的にはどんな味かイメージできなかったんだと思います。

「アヒージョってスペイン料理じゃなかったっけ?」
「アヒージョ風?」
「でもパッケージはタイ料理のようなエスニックな雰囲気」
「まぜそばってどんな味がするの?(食べたことない)」
・・・多分、こんなことを思ってたんじゃないかと。

まぜそばに関してはテレビか何かで見たことはありましたが、食べたことはないので自分の中に実体験を伴った情報がありません。(そういった意味だと、実際に食べたことがあれば違う印象を持ったかもしれません。)

先に書いたことを箇条書きにまとめると以下のように言えます。

そのインスタント麺を食べなかった理由

  • 自分の中で料理としての分類ができなかった(混乱した)。
  • エスニック料理が苦手という意識がある(※食べられないわけではないが、食べられるものが限られている)
  • 自分の知らない料理に対して警戒してしまった。

では、どんな人だったら食べたい(買いたい)と思うのか?

こういう風に書き出してみると、このインスタント麺を食べたいという人はこんな人じゃないか、という予測ができます。

こういう人だったら食べる?

  • エスニック料理が好き(クセが強い食材でも、辛い物でもなんでもOK!)
  • 自分の知らない料理でも興味を持つ(食べてみたい)と思う人

現にこのインスタント麺を買ってきたのは、このように食に関してキャパシティの広い嫁でした。

そういう風に考えていくと、この製品がターゲットとしているのは僕のような人ではなく、嫁のような人なんじゃないかという気がしてきました。

実際にそういう人がパッケージを見て手に取り、購入に至ったという事実があるので、僕の考えたことが制作者の狙いを捉えているのであればこの製品は狙った通りのターゲットが購入したと言えるのではないでしょうか。

デザインの意図を考えることと、デザインの効果を実感すること

今回の件、「デザインの意味ってこれか!!」と実感を伴ってスゴく勉強になりました。
お客さんとして商品のパッケージに接する時の気持ちの動きが分かった、ということです。

普段Webサイトやチラシとか、名刺なんかをデザインしてますが、作る側としてあれこれ考えます。
「こういう色を使えば、ああいう人が手に取るんじゃないか?」とか「こういう言葉で、こういう画像を乗載せれば、商品を覚えてもらえるんじゃないか?」とか。
でも、これって頭でシミュレーションしているんですが、所詮デザイナー目線なんですね。

商品の販促チラシを例にすると、本当はチラシを配布した後に、そのチラシを見て商品を買った人にインタビューすると、こちらの狙いがどの程度の精度で効果を発揮したのかが分かりやすい。
ただ、クライアントに提案しても通らなかったりするので、そういった機会を持つのは難しいんです。

そういった意味で、自分が接した広告だったりチラシの狙いを考えてみることは、大いに勉強になるな、と実感した出来事でした。

追伸:このインスタント麺を後日食べてみましたが、まあまあという印象でした。
味の面から見ても、自分はターゲットに当てはまらなかったってことかなと(笑)。

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