ここ2ヶ月ほど、Web制作会社とクライアント企業の間で、外注のWebディレクターとして動いてきました。

話をもらった時に、「自分が間に入ってディレクターをするメリットってあるのかな?」と思いました。
ただ、これまでに経験してない立ち位置だったので、何かしら今後の役に立つかなと思ったこともあり、仕事としてお受けすることにしました。

それから2ヶ月経って、制作会社サイドとクライアントサイドの間で第三者として動いてみて、双方にどんな影響があるのか、動いた人間としてどう見えたかをまとめてみました。

外注のwebディレクターを依頼された経緯

今回、私にディレクターとしての業務を発注したのは制作会社です。

その制作会社は富山県にあり、クライアントの本社が福岡県にあります。
web広告やサイトの更新などの管轄をしている部署は福岡の本社にあるため、本来制作会社は本社に伺って打ち合わせをする必要があります。

ただ、毎月打ち合わせのために富山から福岡へ出張することは難しいので、これまでは対面での打ち合わせはごくたまに行われていたようです。
あとは電話とメールでのやり取りでプロジェクトを進めていました。

しかし、クライアントの方曰く、この方法だと制作会社へ依頼した内容や意図が伝わりにくく、もどかしさを感じていたとのことでした。

その要望に対して、制作会社が対応策を検討した時に、以前このクライアントのwebサイトの運営に携わっていて、現在フリーランスで活動している私を担当ディレクターとしてはどうか?という案が上がったとのことです。

この案件を受けるにあたって、以下が評価されました。

クライアントのWEBサイト運営に携わっていた経験がある

実は数年前、私はこのクライアントのWebサイトの運営に携わっていた時期がありました。
その時はクライアントのグループ企業でWeb周りの取りまとめをしていました。
今回の制作会社はその時から代わっていないので、制作会社のスタッフの方ともお互いに知っていました。

現在フリーランスで、時間的にも業務に対応できる。

これに関しては当然ですね、私が会社員だったら好きな時間には動けないので。

かくして、二者間の間で動くWebディレクターとしての業務が始まりました。

私が担当しているWebディレクターとしての業務

二者間で私がどのような動きをとっているのか説明します。

クライアントとの打ち合わせ

月1、2回のクライアントとの打ち合わせで、毎月の成果報告と制作の進捗を報告します。その上で、当月、次月の制作会社の動きについてクライアントと検討します。

打ち合わせの内容を制作会社に持ち帰り、どういう動きをとるかを決める

クライアントとの打ち合わせで持ち帰った課題を議事録の形で双方にメールします。

そして、議事録に挙げられた課題について制作会社サイドのスタッフと検討して
、次月の動きを決めます。どういうページを制作するのか、現在のサイトのどこを改善するのか、それらをどのようなスケジュールで体実施していくのかを決めます。

制作スケジュールを管理する

先の制作会社スタッフとの打ち合わせて決まった事項をスケジュールに落とし込んで、クライアントと共有します。

そのあと、制作スケジュール通りに制作が進んでいるのか、適宜制作会社のスタッフに確認しながら制作を進めます。

理想は期限の前日には一度、私にチェックの依頼があって、修正箇所を指摘、修正対応して、期限の当日の午後一には提出、としたいのですが、制作会社との連携の課題があり、調整中です。

制作物のチェック

制作物がクライアントの要望を満たしているのかチェックします。
足りない部分がある場合はその箇所を明確に伝えるようにしています。

抽象的な表現で修正の依頼をした時に、クライアントの意図を汲んでいるデザイナーであれば、修正の回数は少なくなるのですが、まだ制作会社のデザイナーがどのような人なのかわからないので、ひとまず明確にはっきりと伝えるようにしています。

テストの報告や必要な資料のお願いなど

制作会社からテストアップの報告などがあると、私からクライアントに報告します。また、制作に必要な原稿や資料などをクライアントにお願いする連絡も入れます。

この点に関しては、クライアントとのやりとりに苦手意識のあるスタッフからすると、私が替わりにやり取りをすることで助かっているとのこと。

以上がこのプロジェクトでWebディレクターとしてやっている業務です。
基本的な内容としては、社内にいるディレクターとあまり変わらないのではないでしょうか。

クライアント、制作会社へのメリット

これは、双方から一歩引いた目線でプロジェクトの問題点が見えることであると思います。

双方ともに何かトラブルがあった時に、どうしても自分たちのポジションから見た視点を第一に考え、自分たちの側にある問題に気がつかない(気がついていても解決が後回しになってしまう)ことがあります。
今回のような携わり方の場合、そう言った時に、双方にツッコミを入れるのが私の役目かと思いました。

やってみて分かった課題

まだ2ヶ月と短い期間での動きですが、色々と改善すべき点があるの実感しています。

コミュニケーションのルートが複数あるため、その都度情報の共有が必要

私が知らない間に、以前やり取りを担当していた制作会社のスタッフや上司に、にクライアントの担当者から直接電話があり、その内容を共有していないため、制作会社スタッフと私との間に、認識のズレが生まれてしまい、それが原因で制作物のスケジュールに遅れが発生してしまいました…。

これに対しては、以下を対策とします。

できるだけ自分を通してやり取りしてもらう

クライアントへのお願いとして、制作に関する要望などは自分を通してもらうようにお伝えしました。

制作スタッフが受けた要望は必ず共有してもらう

クライアントからの急ぎの対応依頼があった時に、自分が電話に出られないこともあるので、スタッフに直接連絡があった場合は、事後に共有してもらうようにしました。

スケジュール感覚の違い

私と制作会社側で制作の進行を担当していスタッフの方とのスケジュールの感覚が違うことを実感しました。

具体的に言うと、制作スケジュールにクライアントの確認期間、修正期間が織り込まれていないとこが一番大きな違いでした。

スケジュールに関する認識の違いを原因として、クライアントに対して迷惑をかけてしまうのも悪いのですが、制作会社内に対しても良い影響はありません。

この点は十分に擦り合わせる必要があります。

制作会社スタッフの本音が分からない

これは距離の問題というか、付き合いが短いからなのか、私とやり取りしている制作会社スタッフの本音が分からないことがあります。

こちらから出した意見に対して、反論がなく「ごもっともです」「おっしゃる通りです」と受け入れる返事ばっかりだと、不安になりますね、「…気を遣わせてる?」って思ってしまいます。

この点に関しては焦って無理に距離を詰めるのも嫌がられそうなので、徐々に言いたいことを言ってもらえるような状態にしたいですね。

外注のディレクター、っていう前提だけど…

これまで書いてきたことは「外注のディレクターとして…」という前提で書いてきたのですが、外注かどうかは関係なくて、「ディレクターとほかの制作メンバーとの関係」での話みたいになってました。

ということは、距離が離れていようが、近かろうが、あんまり違いがないのかも…と思いました。

知らない者同士がひとつの目標に向かって、一緒に作業をするって、結局はコミュニケーションの問題なんじゃないかと。
コミュニケーションをとっていく上では、どうしても誤解や認識のズレが起きてしまうんですが、その時その時でおかしくなっているいる部分を見つけて、解消していく必要があります。

対面でやり取りしないときは顔が見えない分、感じ取れる情報量は少ないんですが、それを補う行動をとれば、問題も小さくしていくことはできます。

チャットワークとか、ラインとか、Slackとかなんでもいいんですけど、気軽にコミュニケーションを取れるツールがあるといいですね。
私は今回のプロジェクトではチャットワークを使っています。
電話だとどうしても話している間に業務が止まってしまうので、極力活字でのコミュニケーションを心がけています。(当然、必要な時は電話を使います。)

そういうスタッフとスムーズにやり取りをして、プロジェクトの進行を後押しすることもディレクターに求められる大事なスキルの一つです。

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